症状が重くなるうつ病は医師の適切な治療で根治可能

日本でも世界でも増加

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日本と世界の傾向

うつ病は日本国内だけでなく世界的に見ても患者数が増加している病気です。日本国内では100万人以上の人がうつ病の治療を受けているとされています。しかし、自覚がない場合や、自覚があっても治療を受けない人も多くいると見られており、実際の患者数はかなりの数になるのではないかとの見方もあります。厚生労働省の調査によると、うつ病患者の数は1990年代では45万人以下でしたが、2008年の調査では倍以上の104万人以上になったとのことです。ちなみに、世界保健機関の発表によると、世界では少なくとも3億5千万人がうつ病であるとのことです。これは、ガンやエイズなどと比べても数倍以上の人数とされ、いかにうつ病患者の数が多いかということがわかります。うつ病は近年その患者数が急激に増加しており、非常に深刻な問題とされています。患者数が増加している原因は、ストレスが溜まりやすい社会の仕組みになったこと、ストレスに弱い人が増えたこと、生活習慣が乱れている人が増えたこと、うつ病と言う病気自体の認知度が増えたことなどが考えられています。特に、病気自体の認知度が上がっていることが非常に大部分を占めているとの見方もされています。診断基準が明確となったため、日常生活に支障がない程度であってもうつ病との診断を受けることも少なくありません。必ずしも全てが日常生活に支障をきたし、自殺を引き起こすような重症な状態というわけではないのです。また、うつ病の症状は非常に多岐に渡るため、気分が落ち込んで元気が出ないという症状だけが見られるわけではありません。うつ病の認知度が上がったため、病院を受診する人も急速に増えています。これは非常に良い傾向とされています。早い段階で病院で適切な治療を受けることで、治癒を早めることが可能です。

心と身体に出る症状

うつ病には様々な症状があり、大きく2つに分けることができます。1つ目は精神的症状です。これはさらに3つに分類されます。気分の低下、意欲の低下、思考の低下です。最も多く見られる気分の低下は、憂鬱、落ち込む、悲しい、不安、落ち着かないなどがあります。更に症状が進行すると自己嫌悪に陥り、自殺願望が現れます。なので、なるべく早い段階で病院を受診し治療を開始するのが望ましいと考えられます。自殺願望が現れているような場合、強制入院の可能性もあります。意欲の低下は、やる気が出ない、無気力、無関心などが現れます。悪化すると外出をしなくなり、家に引きこもることが多くなります。思考の低下は、集中力低下、注意散漫、決断力の低下、悲観的な思考などが現れます。症状が悪化すると悪いことばかり妄想するようになります。うつ病の症状2つ目は、身体的症状です。睡眠障害、食欲減退や増進、慢性疲労などが現れます。うつ病患者のほぼ全てに見られるのが睡眠障害です。寝つきが悪くなったり目が覚めやすくなったりします。症状が進むと不眠状態になることもあります。次に多く見られるのが食欲減退や増進です。食欲が低下する原因は、美味しいものを食べても美味しいと感じなかったり、味がまったくわからなくなるなどの味覚障害のような症状が現れるために起こります。重症の場合には1ヶ月で5キロ以上も体重が減少してしまいます。食欲が増える原因は、ストレスによって過食に走ってしまうことにあります。うつ病になると痩せるイメージが強いですが、肥満の患者もかなり多いと言われています。睡眠障害や食欲減退によって体が極度に衰弱している場合には、強制的に入院となることがあります。うつ病は精神疾患の一種と言われていますが、脳の疲労が原因で起きるものです。なので、セルフケアで治せるというわけではありません。そのため、必ず病院で治療を受けるのが重要とされています。